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ヤル気が本気になって
北海道函館商業高等学校
石塚 和久先生
先輩から後輩へといろいろな想いをつないできた第30回記念大会に参加できたことを嬉しく思っています。
勝ち続けること(優勝すること)の難しさも体験しました。今は、チームを作り、育てて、参加・入賞し続けることのほうがより難しいと感じながら生徒と日々『簿記』を学んでいます。
ヤル気を本気にさせる指導を毎日模索しながら、簿記同好会として活動しています。
休みの日まで活動して、簿記を学びたい、学んでみたいという意欲のある生徒を育てて行くことが必要であると強く感じています。
一つのことに打ち込み続けることへの価値観を生徒と一緒に考えています。検定に合格することなどを一つ一つ積み重ねていくと、自己を大きく成長させてくれる素晴らしい力と出会うことができることを語っています。
簿記もITも時代の要請に応えるべく、脱皮しています。ですから、「指導者も大きく脱皮しながら、生徒が自ら考え、積極的に取り組む活動の場作り続けていきたい。」「ヤル気が本気になったときに再び、頂点にいたい。」と思っています。 |
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検定に向けて日々一生懸命課題に取り組んできたので、その勉強がそのまま今回の大会にも繋がれば
青森県立弘前実業高等学校
道川 三若子先生
本校は、大正7年に弘前女子実業補習学校として設立された弘前市立女子高等学校と、大正11年に弘前市立弘前商業補習学校として設立された弘前商業高等学校が、昭和35年に統合されて弘前市立実業高等学校となり、農業科が増設されました。さらに、昭和44年に県移管となって、現在の青森県立弘前実業高等学校となっています。現在は、商業科、情報処理科、農業経営科、スポーツ科学科、家庭科学科、服飾デザイン科をもつ男女共学の総合専門学校として、時代の要請に即応する社会に貢献できる人材養成を目指しています。
今回のこの選手権大会に向けての取り組みとして、日商1級部門については、大会の問題に取り組むとともに、日商簿記1級のテキスト等を用いてそれぞれが苦手な分野を中心に勉強しています。日商簿記1級については、6月の検定に向けて日々の練習を一生懸命課題に取り組んできたので、その勉強がそのまま今回の大会にも繋がればいいと思います。
今後の課題については、日商1級の合格者を輩出することが大切だと考えています。日商1級合格のために、生徒のスキルアップが重要となっています。そのためにどのような部活動の体制をとるか課題となっています。
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時代のニーズに合せて地域と連携し、社会に貢献できる「福祉情報エンジニア」の育成を目指しています。
山形県立長井工業高等学校
平田 努先生
本校は昭和37年度に創立され、再来年創立50周年を迎えます。現在は、機械システム科、電子システム科、環境システム科、福祉情報科を設置しており、福祉情報科は平成12年度に設置され、工業の視点で、「福祉」と「情報」についてのアプローチを行っています。工業・福祉・情報に関する基礎的な知識を学習しながら地域と連携した「福祉マップ」や「自助具」の製作、パソコンを使ったプログラミング学習やソフトウェア活用、さらに「ロボット」や「マイコンカー」などのものづくりをとおして、これからの社会に貢献できる「福祉情報エンジニア」の育成を目指しています。
福祉情報科は女子生徒が非常に多く、情報関係の興味や関心は男子生徒に比べると少ないですが、近年はジュニアマイスター制度に関心を持つ女子生徒が出てきて、資格取得にも意欲的になってきています。
IT・簿記選手権大会に向けての活動内容について、まだ2回目の参加のためノウハウがありませんが、今回のメンバーは「ITパスポート試験」を受験した生徒なので、比較的スムーズに取り組めたようです。他の大会等への取り組みとしては、マイコンカーラリー、マイクロロボコン、メカトロアイディアコンテスト、デザイン選手権大会に出場しています。
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生徒にいい意味でプレッシャーをかける
茨城県立水戸工業高等学校
磯崎 芳昭先生
本校は明治42年に創立し、昨年100周年を迎えました。
私は情報システム科の担当をしています。情報システム科は他学科に比べ進学希望が多いというのが大きな特徴になります。また、部活動も盛んに行われており、元気な生徒が多く他の学科とは、また違った特色のある学科になっています。
入学当初に進学、就職の希望を確認した上で目標設定をします。進学するのか就職でも一流企業の技術職を目指したいのかなど、できるだけ高い目標を持たせることで生徒に今後何をしたらいいのかを考えさせます。
具体的な行動としてマナーや挨拶の励行は当然のことで、資格取得については高い目標を設定しています。
まず、その1つとしてジュニアマイスターの取得を目標にしています。最低でもシルバー、そしてゴールド、できれば特別表彰を目指しています。ジュニアマイスターは高度な資格が取得できればそれほど難しいわけではなく、各種検定試験に合格するなどコツコツとポイントを貯める方法でも取得可能です。
次に各種コンテストに参加することです。IT簿記選手権大会はもとより、現在簿記のできる担任がいるので来年は工業高校でも簿記部門で参加しようかなど冗談を言っています(笑)。他のコンテストにも参加していて、生徒も顧問もとにかく忙しい日々を過ごしています。
指導方針は、チーフを決めてチーフを中心に生徒達が自主性を持って、コミュニケーションをとりながら一体となって活動しています。現在のチーフは2年生の女子生徒ですが自覚を持ってチーフの役割を果たして部員をまとめています。いろいろな検定やコンテストへの参加で忙しい中で今までやってこられたのは、多くの教職員の協力があったからだと思っています。教職員が生徒達の情報を共有し、先生たちは自分たちのことを見ているんだということを意識させるのが大切だと思います。これからも生徒にいい意味でプレッシャーをかけながら、日々頑張っていきます。
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簿記部の活動方針として4つの約束を徹底しています
千葉県立千葉商業高等学校
北岡 謙一先生
3年前に千葉商業に赴任しました。県内の簿記の中心校であり、初めてということで非常にプレッシャーがありました。前任の先生から「好きなようにやっていいよ」といわれましたが、ゼロからのスタートなので当初はパニックになりました。
千葉商業は現在、商業科6クラス、情報システム科2クラス、全校生徒960名の学校です。クラブ活動は盛んで、特に運動部の活動は盛んでレベルの高い活動をしており、文科系の部活動も負けじと活動をしています。
簿記部の活動方針として生徒には4つの約束を徹底しています。
1.無断欠席をしない。欠席、遅刻の連絡についてはマナーとして徹底させています。
2.元気な挨拶をしよう。学校全体の模範になれるように、自分達から先輩・後輩分け隔てなく元気に挨拶をする。
3.整理整頓をする。日頃の活動は簿記室を使用していますが、普段は一般の生徒も使用している教室です。整理整頓をしてきれいに使用することにしています。
4.気づかい、心づかいの出来る人になろうということです。資格に負けない人間性を身に付けようということ事から言っています。
活動の目標は、高度な資格の取得、各競技会に参加して上位入賞を目指すことです。大会の出場は、目を外に向けることで、井の中の蛙にならないよう他校の取組む姿勢を参考にしています。
学校内では、廊下に合格証や大会結果の新聞の切抜きなどを掲示して、簿記部の活動に興味を持ってもらうだけでなく、生徒達の励みにしています。生徒一人一人に、日頃の疑問点や感想を記入する活動日誌を提出させ状況を把握しています。また、活動予定表を作成して、休みの日を明確にすることで、生徒をリフレッシュさせ、その後の練習を頑張ろうという気にさせる工夫をしています。
簿記部に入部した生徒には高度な資格を取得させたいという気持ちと、そして何より合格した時の喜びの顔を見るのが至福の時であり、生徒の頑張りが私の頑張りの源であり、生徒達の笑顔をエネルギーにこれからも頑張っていきたいと思います。
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全てを教えるのではなく、やる気にさせることが大切
長野県穂高商業高等学校
三宅 浩一先生
本校はあと4年で100周年を迎える伝統校です、長野県は北信、中信、東信、南信と4つの区域に分けられますが、中信地区唯一の商業高校になります。そのため、商業学習をしたい生徒は比較的本校に集まってくれます。
簿記部は地元の大学と高大連携を開始し、簿記の知識の向上を図るとともに上級学校の勉強内容を知ることで進学への良い刺激にもなっています。
コンピュータ部は、創部9年目で活動目標はIT簿記選手権大会などの各種競技会に上位入賞すること、ITパスポート試験、基本情報技術者試験に合格することを目標に頑張っているところです。
IT簿記選手権大会は平成19年からの出場で、当時、地区大会で個人入賞したのをきっかけにこの大会への取り組みを本格的に始めました。しかし、顧問も私一人で部員全体に目がいき届かない面があるので、生徒同士の縦のつながりを軸に先輩が後輩に教えたり、面倒をみたりしているのが現状です。もちろん、「やりなさい」と言うだけでは限界があります。顧問としては全てを教えるのではなく、やる気にさせることが大切だと考えています。若い人ほどやる気のスイッチが入りさえすれば、私達の域などすぐに越えてしまうものなんですね。ですから、どうやってそのスイッチを入れるか、それを重視して日々生徒と向き合っています。
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簿記の勉強を通じて勉強する姿勢を身に付けられるように
東京都京華商業高等学校
杉山 広孝先生
本校は東京の文京区にある私立の商業高校です。関東地区の私立高校で男女共学商業高校と名のつくのは本学のみです。
この大会に参加している他の高校と比較すると資格取得や大会での成績面ではお恥ずかしい限りですが、簿記部の生徒は2年生までに全商簿記1級を取得させ、3年生の6月に日商簿記2級合格を目標に活動しています。
指導方針ですが、初めての勉強については顧問がある程度講義してから、それ以外はほぼ自主学習を基本としています。中学時代に勉強しなれていない生徒も多く、簿記の勉強を通じて勉強する姿勢を身に付けられるようになればと考えています。そうしていく中で簿記以外の科目についても頑張ることが出来るようになります。
ここ3年連続で簿記部の先輩が有名大学に連続して合格していますが、在学中に高度な資格取得にチャレンジしている成果だと思っております。
IT簿記選手権大会への取り組みについては、結果を出しているとはいえませんが、他の高校がこんなに頑張っている姿を見て実感してもらうのがすごく勉強になります。年々、商業科や商業高校が減少する中であっても、商業教育を盛り上げていきたいと思っています。
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岐阜県立飛騨高山高校における基本情報技術者試験に対する取り組み
岐阜県立飛騨高山高等学校
松永 学先生
飛騨高山高校では平成22年4月の基本情報技術者試験で3名の合格者を輩出することができました。情報処理技術者試験の指導に熱心な岐阜県下においても合格率は高く県下の高校生の合格者のうちの1割を占める結果を出すことができました。
受験指導は、補習という形を中心に行っています。現在は動機付けの方法も変わってきましたが、教師が主導権を持つ姿勢は大切にしています。また、専門学校から講師を派遣してもらうと言う形で協力をいただくことも大切なポイントになります。模擬試験の提供、情報、資料の提供、質問の受け付け、また、時には私自身も生徒と講習会に参加するなど東京IT会計専門学校名古屋校を中心として協力をいただいています。
「同じ情報処理教育に携わる者として損得抜きに協力します」と皆さんが合い言葉のようにおっしゃってくれます。この感動的な言葉とともに皆さんと歩んでいこうと考えております。
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生徒と切磋琢磨し、共に成長していきたい
岐阜県立岐阜商業高等学校
田中 英淳先生
大会の参加と資格取得をとおして自己実現を果たすことを目標に107人の部員で活動しています。現在部員のうち、23人が日商簿記検定1級、20人が全経簿記検定上級に合格し、大会に向け取り組んでいます。
近年大会の問題と、新しい会計基準に乖離がみられ、生徒達は税理士試験や日商簿記検定1級と大会の練習の両立に苦しんでいます。しかし、大会から学ぶことは多くの部員達は大変意欲的に大会に取り組んでいます。
簿記や会計の学習をとおして、公認会計士をはじめとする会計プロフェッショナルや財務・経理のプロを目指す生徒が増加傾向にありそのような生徒と切磋琢磨し、共に成長していきたいと考えています。
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情報処理部の活動
愛知県立愛知商業高等学校
白井 由美子先生
情報処理部の顧問をして1年と4ヶ月になります。東海4県は商業教育が盛んです。愛知県下では非常に商業科目を学べる学校が多いです。その中で愛知商業高校は「文武両道」を目指しておりまた、リピーター入学の多い学校です。親子2代や兄弟姉妹で入学される方が多いです。それはひとえに私たちの目標が職業人を育てるという理念に賛同をいただいているからだと理解をしております。本大会においても良い成績を上げるのと同時に他校の選手から刺激をうけ学ぶことも大切と考えております。
経理科、情報処理科での学科内容の明確化がこれから進んでまいります。その流れの中でも本学は3年生の1学期までに資格が取得できれば良いのではないかと考えております。
国家資格はITパスポートを目指しておりますが、まだまだ始まったばかりでテーマが絞りにくく、できれば基本情報技術者試験までが誰の指導でも対応できるようにしていきたいと考えております。
学習を通しまして目標とする職業人の育成を目標に邁進してまいりたいと考えております。
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経理教育への取組み
富山県立富山商業高等学校
武田 浩司先生
私たち富山商業高校は今年創立113年を迎えました。また経理部は45年の歴史があります。IT・簿記選手権大会北陸大会では25連覇をしております。普段は平日と土曜日に活動をしておりますが、近年の課題は日商簿記の1級の学習内容を消化できない部員が多くなってきたことがあげられます。
授業のカリキュラムは、1年生の1月に全商簿記の2級を2年生の全員が1月に全商簿記1級会計を受験します。日商簿記2級については研究課題や総合選択で対応していきますが日商簿記1級についてはクラスで対応できていないのが現状です。これを解決していくのがいまの課題です。
私も50歳になりました。あと10年で定年を迎えます。今回が30回記念大会です。したがって、私が定年を迎える年に、本大会は40回を迎えます。私の目標を40回の記念大会に生徒たちを引率して参加をすることに決めました。その目標を掲げて頑張ってまいりたいと考えております。
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生徒の専門性を高めるための高・専連携 −生徒の「充実した向上」のために−
兵庫県立神戸商業高等学校
山本 義史先生
本校は、1878年に福澤諭吉先生のご協力により開校された神戸商業講習所を源とする「わが国で初めて出来た商業高校」です。1986年には商業教育の専門性をさらに高めるため「情報科」「会計科」各1クラスを設置し、既存の「商業科」5クラスとあわせて学年7クラスの単独商業高校として存在し、県内では「県商」の名で親しまれています。商業教育のアイデンティティが全国的にも問われ、兵庫県でもそのあり方を模索し続ける中で、他府県に比較してまだ多くの商業教育の機会が展開できていると感じます。
神戸市という国際都市の中で、本校は文教地区に立地することもあって、本学科は特に「大学へ進学するための学科」と地域社会からも認識されています。このため、「簿記会計」「情報」「英語」そして「普通教科」と生徒への方向性を明確にし、3年間にわたって計画的な指導を進めています。全商検定からスタートしますが、上位は限界のない学習意識の育成をはかっています。
上記の学習に加えて、希望者は各種クラブ活動や生徒会活動等にも参加しますから、生徒の3年間は本当に忙しいです。だから、情報教育に関する特定のクラブ組織はあえて作らず、例えば本選手権などでも希望者の中でチームを結成し、1学期末考査後の午後に学習会を設置して対応します。
多忙な環境下を過ごす生徒たちにとって、私たちが危惧するのは「合格したら終わり」「正解さえすればよい」と手段だけの学習に陥ってしまうことです。特に、専門教育は、知識・技術・応用力のバランスが必要で、時間のかかる取り組みです。ゆえに、平素の授業も含めて「「もっと学びたい」の気持ちを育む」指導を進めています。この指導において、生徒の頑張りの起爆剤になるのが「専門学校の先生による出張授業」と「精選された教材」です。
全体的な学習コンテンツは情報科教員が行ないますが、問題演習や難解コンテンツの理解の際には専門学校の先生の腕が輝きます。週2時間というわずかな枠ですが、専門学校の先生に教わっているという意識もあり、最初は受け身な雰囲気の生徒も次第に自己実現欲求が高まっていきます。このことが、上級学校に行っての目的意識を持った活躍にもつながっています。
また、各種教材を利用する中で、立志舎様のIT選手権用問題集を一部、許可を頂き授業で利用させてもらっています。解説を通して学ぶことにより、知識の幅が広がり、体系的な学びを進めるのに非常に有効な教材です。すべての教材・指導を私たちが用意するのが本来かとも思いますが、「餅は餅屋に」を展開したほうが生徒にとって効果・満足度が大きいのが実際です。
専門教育を進める上で、専門学校との連携は不可欠なものであり、学ぶ者にとって最適な環境を確保していくのが私たちの役割であると考えます。このためにも、絶えず専門学校とのやり取りを大切にし、生徒の充実した育成を根本として、今後とも指導に邁進していきたいです。
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情報処理技術者試験への取り組み
岡山県玉野市立玉野商業高等学校
小津野 純先生
本校は、創立53年目を迎える市立の全日制商業高校で、「目指せスペシャリスト事業」の研究指定を受け、社会人としての基礎力を身に付けるために、地域と密着した活動や著名人を招いての講演会を展開し、また高度資格への挑戦を積極的に行っている。
私とIT・簿記選手権大会との出会いは、平成17年に勤務校(県立岡山東商業高等学校)にてコンピュータ部の部室のロッカーでIT選手権の問題を目にしたことと前年に私自身が初級シスアドを受験したことがきっかけとなった。この大会が初級シスアドや基本情報に直結することや一つの目標に向かって部員全員で取り組める内容であると感じ、早速、平成17年の大会に出場した。結果は惨敗であったが、この結果が奏功し、生徒のIT学習に対する意識が変わり、私自身も地に足の着いたIT教育の必要性を感じ、本格的な取り組みを開始した。その後徐々に初級シスアド(H17:3名、H18:4名)、基本情報(H18:2名)の合格者を輩出することができ、翌年の平成18年には東中国大会で団体優勝し、全国大会に出場できた。生徒たちはこの大会との出会いによって仲間との深い関わりを持つことの大切さや将来の進路選択に大きく役立ったものと感じている。
【情報処理技術者試験の指導】
(ア)アルゴリズム教育
近年、アルゴリズム教育への取り組みが薄れつつあり、プログラム言語が乱立し、選択に迷うところである。個人的には将来性を考えるとJavaが今後の中心となると思われるが、基礎期にはフローチャートとの相性そして何より構造化プログラミングを具現化しているという理由でCOBOLを選択しているが、上級者に対しては実習を通じて他の言語を学ぶ機会を設けることは必要であると考えている。
(イ)指導内容
商業高校では全商協会主催のビジネス情報部門とプログラミング部門の検定が実施されているので、両部門とも1級を1年で合格させることを目標においている。
ビジネス情報部門ではコンピュータの仕組みや用語、表計算、データベースの基礎を答案練習によって習得させる。指導上、注意している点は1つの問いや選択肢から3倍の知識を得られるように下準備を十分行い解説を施している。一方、プログラミング部門では、フローチャートがある程度できるようになった段階で、選択肢を消して記述ができるようにさせる。この繰り返しによって、基礎固めを行い情報処理技術者試験へ取り組む。
最後に、これまでの指導で感じたことは、基礎・基本(初期)に生徒にいかに関わり、時間を割き、こまめに指導していくかで生徒の意欲・理解が大きく変わることである。さらに、検定資格の合格、競技会の活躍などは大きな自信となり、自主学習や課題解決学習の意識が芽生えると感じた。
また、部員もしくは国家試験受験者が複数いれば、お互い相談し、解法を考えたりすることで、情報の共有を行い、メンバー全体の底上げが可能となる。常日頃から「競技会・資格は個人競技ではなく団体競技で、社会においても組織は個人プレーでは成り立たない。左から右へ、上から下へ教えることで全体の利益に貢献できる」と説諭している。
これからもこれまで同様、生徒ともに一緒に問題に向き合い、時間があれば資格試験にチャレンジするなど学習する姿勢(背中)を見せながら指導していきたいと思っていますので、アドバイス等があれば、ぜひご指導・ご鞭撻下されば光栄です。 |
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大会に参加することにより、理論的な項目を学習していくきっかけとして役立っています
大阪府大阪市立鶴見商業高等学校
池田 孝司先生
私は三十数年の間、簿記教育に携わってまいりまして今年で定年退職をむかえます。
現在の鶴見商業高等学校で7年目、以前は東商業で14年間、その前は西高等学校で学科改編の仕事に携わってきました。
本大会も、今年で30回目を迎えまして、度々参加させていただき大変お世話になりました。
最近の簿記教育は検定重視の学習指導になっていますので、このような大会に参加することにより、理論的な項目を学習していくきっかけとして役立っています。
ただ、以前は、2年生は新人戦、3年生は本大会と段階的に参加できていましたが、数年前から新人戦が無くなり、2年生からの継続的な指導に修正が必要になったことと、2年生が力試しをする機会が減ってしまったことは残念です。
また、最近の日商簿記検定について懸念している事は、簿記3級の合格率が全国的に低いことです。商業高校では3級は簿記の入門級になりますので、3級は難易度が安定せず合格率が低くなると、その時点で簿記に対して関心が薄くなる生徒もいます。簿記2級と簿記3級の合格率が逆転する事もしばしばあり、3級から2級へ、更には1級へとステップアップをしていける指導を実現するために3級には安定した合格率が出るような出題を期待しています。
さて、大阪市は商業高校の統合により、平成24年4月から新商業高校がスタートします。1学年8クラスの3年後には24クラスの規模になります。新商業高校が目指すのは、大学と産業界との連携、高大での7年間を見据えての教育、高度な専門性を備えてのビジネススペシャリストの育成、簿記会計・情報・国際ビジネスの3つを柱とした教育の充実の4つです。その中で高度な資格取得の目標としては日商簿記検定2級合格者を200名輩出する事を目指しています。商業高校にとっては決して簡単な事ではありませんが、是非達成していきたいと思います。今年で私は定年を迎えますが、これからも簿記教育に携わりがんばっていきたいと思います。
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生徒の気持ちを盛り上げ、みんなで協力して勉強できる環境を作る
滋賀県立八幡商業高等学校
寺田 直樹先生
私は八幡商業に赴任して3年目ですが、それ以前から簿記教育には携わってきました。
現在、八幡商業では日商簿記1級の勉強をしている生徒は5名いまして、1年前の夏から簿記2級と並行して勉強をスタートしました。昨年夏の段階では生徒達は未だ簿記2級の合格もしていなかったのですが、3年時に簿記1級の合格を目指すとなると、2年生から勉強を始めないと間に合わないので、2年生の夏休みから原価計算の分野からはじめました。11月の簿記2級が終わってから、本格的に1級の勉強に入りました。
1級対策の授業としては、毎日の早朝授業を50分間、放課後は2時間から3時間の勉強、土日は大体5時間ぐらいの補講を、継続して行ってきました。その結果、全ての範囲消化が終わったのは5月の連休前に終了し、それ以後は過去問題の演習と答案練習会に問題演習に専念して6月の日商簿記検定1級と7月の全経簿記能力検定に臨みました。現時点では合否は分かりませんが、数名の合格者が出ているのではないかと期待しております。
簿記1級を合格する事により大学の進学にも有利になることもあり、生徒達は頑張っていましたが、試験直前期には本当に集中して頑張っていたと思います。
生徒の頑張りに対して私もそれに応えるために頑張りましたが、今思うと私が頑張れたのはやはり生徒の頑張りのおかげだと思い感謝しています。
1級を指導するあたり心掛けたのは、まず、勉強をい始めるにあたり生徒に声をかけとして、開校以来125年八幡商業高等学校は1級の合格者が出ていないので、「君達が1級に合格して八商の歴史を変えてみないか?」と問いかけて、生徒の気持ちを盛り上げ、勢いや流れを大切にし、みんなで協力して勉強できる環境を作ること。2つ目に基礎、基本を大切にして問題演習にあたらせたこと。3つ目に簿記1級は簡単であると思わせるように授業を工夫した事です。
これからも、いろいろ先生方と連携して日商簿記1級の合格者を輩出する指導を行っていきたいと思います。
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一人一人ががんばって行こうという意識を持たせられるかが課題
宮崎県立宮崎商業高等学校
中村 恵子先生
宮崎商業高等学校は、「就職ができる」「進学ができる」「資格が取れる」「部活動が思いっきりできる」を提言として、とても部活動が盛んな学校です。設置されているのは、商業科、経営情報科、国際経済科、経営科学科ですが、その中でも経営科学科はどの学科より多くの高いレベルの資格を取得できることで、宮崎商業の起爆剤として他の学科を牽引していると言えます。経営科学科の特色は将来、会計の高度専門職業人として活躍できる資質や能力の育成を目指し、高校在学中に日商簿記1級などの高度な資格を取得します。難関国公立、私立大学の推薦の要件に対応できるよう、カリキュラムが設置されているため、進学が増加しております。最近の進路状況は、7割が進学するという状況になっています。
簿記部の活動は、普段の授業の内容を部活動で復習するような活動でした。昨年IT・簿記選手権大会の日商1級部門で全国優勝した六ヶ所歩くんは経営科学科の1期生ですが、特別な指導をしたということではなく、経営科学科での普段の授業と部活動だけで、毎日こつこつ地道にやってきたことが大きな実を結んだと思っています。本人も日商1級部門で全国優勝した際にそれを実感してくれました。
私は宮崎商業に赴任して10年がたちました。当初、簿記部の部員は5〜6名だったと思います。そのころは、一人がみんなのために、みんなは一人のためにがんばって行こうという意欲がありました。いま部員は70名近くになりましたが、人数が多くなったことで、誰かががんばるだろうというような、雰囲気を感じることがあります。それをどうやって一人一人ががんばって行こうという意識を持たせられるかが課題だと思っています。
このIT・簿記選手権大会に参加すると、多くの熱心な先生方に触れ合えるので、毎年パワーをもらい、また来年に向けてがんばって行こうと思わせてくれます。
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生徒に自信をつけさせていくことを考えています
鹿児島県鹿児島情報高等学校
川口 良隆先生
鹿児島情報高校は鹿児島市の南部にあります。いま、学校では日本一あいさつができる学校を目指しています。高校は、普通科系3学科、専門系6学科を有する総合高校です。 普通科系3学科は、e−プレップ科・プレップ科・普通科より構成されており、進学を主体としております。また、専門系6学科は情報システム科をはじめ、マルチメディア科、メカトロニクス科、自動車工学科、情報処理科、医療福祉科より構成されており、それぞれの専門教育を行っています。進学・就職においても年々実績を積み上げているところです。また、部活動においても吹奏楽をはじめ、柔道、水泳等大活躍をしており活気のある学校です。
IT・簿記選手権大会には、第22回大会より出場をさせていただき、前回の九州大会では団体・個人の部「優勝」、全国大会FE部門では「準優勝」と着実に力をつけてきました。
とても励みにしている大会の1つとなっております。大会に参加しているのは、情報システム科特進コースの生徒です。情報システム科特進コースでは、システムからネットワークまでの高度な知識と技術を学び、また簿記会計能力(日商簿記検定2級)の知識・技術を基礎に将来の職業会計人(税理士・公認会計士)を目指します。経済産業省の情報処理技術者試験においては、県内トップの合格者を輩出しており、全国でも数名の高校生のみが合格した難関資格を取得した生徒も在籍しています。また、日商簿記検定1級にも合格者を輩出しています。取得した資格を生かし、国立大学などへ進学することを目指します。
特に平成21年度情報処理関係の実績は応用情報技術者試験(ソフトウェア開発を含む)9名、基本情報技術者試験24名、初級システムアドミニストレータ試験10名、ITパスポート試験12名が合格しております。今年の4月は、応用情報技術試験に1名、基本情報処理技術者試験2名合格しました。難関の資格試験に合格させることもひとつの目標ですが、難関資格だけではなく、とにかくどんな資格試験でも合格することで生徒に自信をつけさせていくことを考えています。そのためにまず、毎日の学習習慣をつけさせることに力をいれています。
情報処理の勉強については、授業でも取り組みますが、放課後や夏休みなどの長期休暇の補習で強化しております。この大会は、試験の前の力試しのように参加しています。生徒にとって、とても緊張感があり、大会で結果をだすことで、生徒の自信がつくようです。いままでのがんばりが100%発揮できればと願っております。
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第30回記念大会 平成22年7月21・22日実施 |
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